商品コラム
業務用液体容器
新素材使用「もろこしキャップ」の環境影響評価は?
小泉製麻株式会社は不易糊工業株式会社と、とうもろこしを原料にしたバイオマス複合素材「もろこしペレット」を共同開発しました。
石油由来プラスチック使用量とCO2排出量を削減することが可能な新素材です。
本記事では、新素材「もろこしペレット」を使用したキャップ「もろこしキャップ」は、従来のPE(ポリエチレン)製のキャップと比較して環境影響評価がどのように違うのかをご紹介します。
1.もろこしキャップとは
この度共同開発したバイオマス複合素材「もろこしペレット」を使った、液体容器「バロンボックス®」用のキャップです。
※「もろこしペレット」、「もろこしキャップ」についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
商品情報
● バロンボックス®クリーン/クリーンα|商品ページはこちら
● バロンボックス®スクエア/スクエアα|商品ページはこちら
● バロンボックス®ソフト|商品ページはこちら
● スパウトバッグ|商品ページはこちら
2.環境影響評価(LCA)とは
製品には、大きく分けて「調達」→「つくる」→「使う」→「捨てる/リサイクルする」といったサイクルがあります。
製品やサービスが環境へ及ぼす影響を測る手法が「ライフサイクルアセスメント(LCA)」です。
対象は原料調達から廃棄されるまで、モノの一生における環境負荷を算出します。
このLCA(ライフサイクルアセスメント)を用いて、もろこしキャップと従来のPE製キャップの環境負荷を比較しました。
3.評価範囲とサイクルの想定
評価範囲:キャップの原料調達から廃棄まで
●従来PE製キャップ
石油が中東から輸入されてポリエチレンのペレット、キャップになり、東京のお客様が使用され、廃棄され、焼却処理されると想定します。
●もろこしキャップ
とうもろこしがアメリカから輸入されてからコーンスターチになり、中東から輸入された石油からつくったポリプロピレンのペレットと混合すると、もろこしペレットになります。
その後、キャップになり、東京のお客様が使用され、焼却処理されると想定します。
4.環境負荷の評価結果は?
従来のPE製キャップともろこしキャップの環境負荷を、原料調達から廃棄処理されるまでのCO₂の排出量で比較した結果は以下の通りです。
「もろこしキャップ」は従来PE製キャップよりも、石油由来プラスチックの使用量が少ないことと、焼却処理にカーボンニュートラルによる相殺が適用されることが、CO₂排出量の差となりました。
4.小さな変化が環境に与える影響とは
たとえば、月間3,000個のバロンボックス(キャップ)を使用するお客様の場合、
従来PE製キャップを「もろこしキャップ」に置き換えることで年間約1tのCO2を削減することができます。
小さなキャップでも数が積み重なると大きな環境負荷になります。
小さなことでも積み重ねれば大きな結果を獲得できます。
環境対応型商品の中には、耐久性や安全面とコストとの折り合いがつかず、実用性に欠けるものも多く存在しています。
「環境に配慮した資材を使用したい」という想いだけでは、なかなか現場で採用に至らないケースもあります。
「もろこしキャップ」は、実用性と環境貢献性を兼ね備えることを重視し、従来PEキャップ同様の試験をクリアした商品です。
環境貢献に一歩踏み出すことを後押しします。
もろこしペレット、もろこしキャップの採用をご検討の際はぜひ一度お問い合わせください。