商品コラム
土木資材
電柱や標識の腐食を食い止める簡単・W工法
NEac工法+Q-SETで鋼管柱の防食・長寿命化を実現
近年、電柱などの腐食による倒壊が発生し、事故にもつながっています。
今回は「NEac工法+Q-SET」で鋼管柱の防食・長寿命化での使用事例をご紹介します。
*本記事の内容は、小泉製麻の商品紹介YouTubeチャンネルでもご紹介しています*
目次
1.はじめに
屋外には電信柱や街灯、標識などを支える鋼管柱が数多く存在します。
一見頑丈で長持ちしそうな柱ですが、鋼管柱は屋外の地中に埋まっているため、
特に根元部分は雨水の滞留や落ち葉、ペットの尿などにより腐食が進みやすくなります。
また昭和40、50年代に設置され老朽化したものも多く存在し、倒壊事故につながるケースもあります。
これを新しく設置し直すとなると、鋼管柱の費用+工事費、電柱の場合配線費用もかかり、
これを新しく設置し直すとなると、鋼管柱の費用+工事費、電柱の場合配線費用もかかり、
かなりのコストと手間がかかってしまいます。
照明柱やガードレールなどのインフラ付属物の課題である「鋼管柱への防食」には
当社の『NEac工法』が有効ですが、近年、「内部も防食したい」というご相談が増加しています。
というのも、地際や穴部から内部に侵入した雨水や湿気、結露により、
鋼管柱の内部腐食が進んでいたという例も少なくありません。
そこでおすすめするのが『NEac工法+ウレタン注入材』のW工法。
当社の「外部防食『NEac工法』 施工時に「ついでにできる」鋼管柱内部の防食工法」を施すことで、
柱脚の強度をさらに高め、延命・長寿命化を図ることができます。
今回はこの2つの工法を実際の施工現場の様子をまじえてご紹介します。
2.NEac(ネアック)工法とは?
標識・照明・ガードレール・フェンスといった附属物の柱脚部に、
エポキシ樹脂を含浸させた高強力な不織布を用いて防食する工法です。
特殊成型技術による施工性向上と防食効果による強度維持・長寿命化を実現します。
用途
標識、照明、ガードレール、道路反射鏡、フェンス、看板、手すり等の柱脚部、
構造物の溶接接手部、アンカーボルト、ナット等の防食
構造物の溶接接手部、アンカーボルト、ナット等の防食
特長
- 本体(高強力不織布)を柱脚状に成型
当社独自の特殊技術により、柱脚部に合わせた形状に成型できます。
地際や、ボルト・ナットの締結箇所への施工にも最適です。 - 防食効果・強度維持
高強力不織布にエポキシ樹脂を含浸させ、防食性を高めます。
腐食の進行を食い止めることで、柱脚部の強度を維持し、附属物の長寿命化、予防保全につながります。 - 施工時間・施工コストを低減
附属物に合わせた形状で納品しますので、現場で成形する必要もなく、施工時間を短縮できます。
従来の炭素繊維やアラミド繊維を使用した工法と比べ、材料費および施工費を大幅に削減できます。
3.Q-SET(キューセット)とは?
支柱を設置する際に使用するウレタンの支柱固定材で、作業時間を大幅に削減できます。
施工後は水を透さずQ-SETと支柱の腐食を防ぎます。
特長
- 作業時間短縮
混ぜる・流し込む・固定までが簡単かつ短時間で完了。
コンクリートによる支柱の設置と比べると、準備~後片付けまでの作業時間が大幅に軽減できます。 - 速硬性
数分で発泡が完了するので短時間で多くの支柱の設置が可能です。
約2分後には最大強度の50%に達し、2時間後には完全硬化します。 - 優れた防水性と粘着性
独立発泡のため水を透さず支柱の腐食を防ぎます。
また粘着性が高いので、支柱をしっかりと固定します。 - 水不要で混ぜるだけ
Q-setひとつで施工が可能。
他の資材や材料は一切不要です。 - 軽量で持ち運びが容易
重いセメントや砂、水などは不要。
Q-setのみで手軽です。 - 安心の技術
Q-setは北米で長年にわたり電柱の施工に使用されています。
確かな実績、安心の強度と技術力で信頼できる商品です。
4.下準備と施工の流れ
4-1.NEac(ネアック)工法の施工に必要な道具
下記の道具を用意します。
- 養生テープ、養生用具
- ケレン道具(ワイヤーブラシ、ディスクサンダー)
- はさみorカッター
- 計量器
- 容器
- ウエス、
- ヘラ
- 刷毛
- ローラー、脱泡ローラー
4-2.外部防食「NEac(ネアック)工法」施工の流れ
下地施工
- 事前に本体不織布の余剰分をカット
- ケレン作業
💡ポイント:しっかり掃除を行います。 - エポキシ樹脂を計測(主剤2:硬化剤1)し、混合
💡ポイント:さらさらになるまでしっかり混ぜる。※混ぜ方が足りないと硬化不良の原因に - 下塗りする
💡ポイント:刷毛でしっかり塗布 - その上に不織布を設置し、ヘラで含浸する
💡ポイント:浮いてこないように、空気をしっかり抜き、エポキシ樹脂が不十分な場合は内側に再度塗り足す - ローラーを使用し、エポキシ樹脂を上塗りしながらぴったりと貼り付けていく
💡ポイント:不織布が透明な状態になるまで空気を抜く - 完全に硬化するまで養生し、待つ
(硬化時間:常温12時間以上、夏6時間以上、冬24時間以上)
———-ここまでが下地の施工になります。
上塗り施工
下地が完全に硬化したら、トップコートを上塗りする作業です。
- 下準備として、周辺を養生します。
- トップコートを計測(主剤5:硬化剤:1)し、混合する。
💡ポイント:しっかり混ぜる - トップコートをローラーで塗布。
- 塗布後、しっかり乾くまで待つ。→完了
4-3.内部防食ウレタン注入材「Q-SET(キューセット)」の施工に必要な道具
下記の道具を用意します。
- はさみorカッター
- 防護用手袋(本体に付属しています。必ず着用ください)
- 保護メガネorゴーグル
4-4.内部防食ウレタン注入材「Q-SET(キューセット)」施工の流れ
「NEac工法」の下地養生を待っている間に内部防食ウレタン注入材「Q-SET」を施工していきます。
「Q-SET」を併用することで、内部の結露対策となり防食効果UPに。
「Q-SET」を併用することで、内部の結露対策となり防食効果UPに。
Q-SET使用方法
- 使用前は約20℃の室温で1時間以上保管の上、使用ください。
- 必要に応じて内部を養生、ゴミなどがないか確認します。
- 本体の留め具を外し、「Q-SET」を袋内で30秒混合します。
(ポイント:丸みのある角や、単管などに押し付けながら上下させるとしっかり混ざる) - 混合後、すぐに開封し、支柱の内側に流し込む。
(※混合後、1分以内には必ず開封してください。急速に膨張するため破裂します)
(切り取り線の内側をハサミで切り取る。切り口を大きく切ると混合物を注ぎ込みやすい。) - 約10倍の体積までふくらむ。
- 発泡が止まったら乾くまで待つ。→完了
「Q-SET」使用上の注意
● 余った混合物は残さないよう、ビニール袋等にいれ、全て破棄ください。
● 発泡完了後すぐに触ると熱いので注意。
5.まとめ
防食は早めに処置することでトータルコストが抑制されます。
今回ご紹介した方法は、簡単施工で対策出来る点が大きなポイントです。
今回ご紹介した方法は、簡単施工で対策出来る点が大きなポイントです。
「この大きさの鋼管柱ならどれくらいの価格で施工できるの?」
「この柱脚物は施工対象かな?」など、お気軽にお問合せください。
「この柱脚物は施工対象かな?」など、お気軽にお問合せください。
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