COLUMNコラム

商品コラム

業務用液体容器

BIB用のコック選びをサポート
内容液に合わせたコック3種の選び方・使い分けをご提案

1.はじめに

業務用液体容器「B I B」バッグインボックスを使用する際に、液体を小出しにできる「コック」。
3種類ラインナップがあるため、バロンボックスやスパウトバッグをご検討中の方から、
「どのコックを使ったらいいの?」「内容液を早くたくさん出したいけど、どれがいい?」「一番リーズナブルなものは?」
など、ご質問をいただくことも少なくありません。
 
本記事では、それぞれのコックの特徴を解説し、内容液と用途別にコックの使い分けをご提案します。
 

2.コックはどういう時に使うもの?

BIBやスパウトバッグの使い方は、大きく4つに分けられます。
📝BIBやスパウトバッグの主な使い方
  1. そのまま|キャップを開け、そのまま注いで使用する
  2. コック |キャップからコックに付け替え、小出しにする
  3. ノズル |キャップからノズルに付け替え、タンク等に注ぎ入れる
  4. ポンプ |キャップからポンプに付け替え、定量を小出しにする
 
バロンボックスやスパウトバッグは、2L~20Lの液体を入れる容器です。
一気に使用したい、大きな釜などに注ぎ入れたい、といった場合はコックを使用しませんが、
小さなボトルに詰め替えたい、1回の使用量が少ないので小出しにしたい、といった用途の場合は
コックを使用します。
 
*当社のコック3種は、いずれもバロンボックスとスパウトバッグの注出口径32mmに合わせた設計で、
 食品衛生法適合品です。
 

3.コック3種のそれぞれの特徴・適した内容液

それぞれの特徴(適した内容液や用途)をご紹介します。
 

3-1.コック Φ9mm

3種類の中では直径が最も小さい9mmで、さらさらした液体に適しています。
BIB用コックとしては最も一般的なサイズであることから「汎用コック」「標準コック」と呼ばれることもあります。
注ぎ口(ノズル部分)の直径が小さいため、注ぎ口の小さい容器への小分け作業にも使いやすく、
また3種の中では最もリーズナブルです。

コックΦ9mm
・仕様:Φ9mm / ダストキャップあり
・レバー開閉:閉↔開
・適した内容液:さらさらの液体(お酒、醤油、除菌剤、液体肥料など)
・小分け作業:注ぐ口の小さいボトルでも使いやすい 
 
 
🚩外蓋部分が黒色のタイプの「コックΦ9mm(黒)」もあります。
 こちらの記事で詳しくご紹介しています。
 

3-2.ジャンボコック Φ19mm(高粘度内容液用)

一言で表すと、「コックΦ9mm」のジャンボバージョンです。
コックの注ぎ口が大きいため、粘度のある液体も注ぎ出すことができます。
ノズルの直径は「コックΦ9㎜」よりも大きいΦ19㎜ですが、ペットボトル(Φ21㎜)の口径より小さいため、
注ぎ口に差し込むことができ、小分け作業をより効率的にできます。

ジャンボコックΦ19mm
・仕様:Φ19mm / ダストキャップあり
・レバー開閉:開↔閉
・適した内容液:とろとろの液体(シャンプーや洗剤、ソースなど)
・小分け作業:粘度のある液体をボトルへ小分けする時に最適
 

3-3.マキシフローコック Φ18mm(液垂れ防止タイプ)

マキシフローコックは、「コックΦ9㎜」「ジャンボコックΦ19mm」とは異なり、液だれ防止機構のあるコックです。
 

この機構は、レバーと合わせて動き、閉栓時にノズル内の液を押し出すため、残液がほとんどありません。
注ぎ口の直径はジャンボコックとほぼ同じで、粘度の高い液体に最適です。
ただし、ノズル部分が短いため、注ぎ口が小さい容器への小分け作業には適していません。
 
ジャンボコックとマキシフローコックの止水箇所の違い

ジャンボコックとマキシフローコックの止水箇所の違い

 
マキシフローコックΦ18mm
・仕様:Φ18mm / ダストキャップなし / 液だれ防止構造
・レバー開閉:閉↔開
・小分け作業:粘度の高い液体でも吐出スピード早いが、注ぎ口の小さい容器への作業には適さない
 

4.液体別でコックの吐出量とスピードを比較

コック3種の吐出量とスピードを「さらさら」と「どろどろ」の液体を使って比較してみました。
 

4-1.さらさらの液体

水を使って、3種のコックの吐出量の違いを比較した様子を、写真と動画でご紹介します。
さらさらの液体では、どのコックも、注ぎ口の直径と同様の太さで液体が吐出されていることがわかります。 
 
 
👇こちらYouTube動画からも詳しい様子をご確認いただけます。

 

 4-2.どろどろの液体

お好み焼きソース程度の粘性のある液体を使って、吐出量とスピードを比較しました。
粘性のある液体では、コックによって大きな差がありました。
 
 
👇こちらのYouTube動画からも吐出の様子をご確認いただけます。

吐出量が最も多いものは「マキシフローコックΦ18mm」、少ないものは「コックΦ9㎜」です。
 
マキシフローコックとジャンボコックの注ぎ口の大きさはほぼ同じですが、注ぎ口と同じ太さで液が出る
マキシフローコックに比べて、ジャンボコックは注ぎ口の1/3ほどの大きさでしか液が出ません。
 
粘性のある液体500mlを吐出するまでの時間を比較
・マキシフローコックΦ18mm:約14秒
・ジャンボコックΦ19mm  :約23秒
・コックΦ9㎜       :約5分15秒
 
*社内試験で使用した液体の場合
 
吐出された液体の太さがスピードに直結することがわかります。
 
*数値は社内テストの結果です。
 環境や内容液によって異なりますので、ご利用前に実液での試験を推奨しております。
 

5.まとめ|コック選びのポイント

これまでご紹介した特長から、
 
さらさらの液体には
  • コスパの良さなら    ーコックΦ9㎜
  • 早く吐出したいなら   ージャンボコックΦ19mm
  • 液だれを防ぎたいなら  ーマキシフローコックΦ18mm
 
どろっとした液体には
  • コストを最優先するなら        ーコックΦ9mm
  • 容器に移し替え(小分け)したいなら  ージャンボコックΦ19mm
  • スピードと液だれしないことを求めるならーマキシフローコックΦ18mm
 
ひとえに「コック」と言っても、内容液や使用方法によって最適なものが変わります。
 
小泉製麻ではコックの他に、ノズルやディスペンサーポンプなどバロンボックス用部品を取り揃えています。
ご使用環境に最適なアクセサリーをご提案しますので、迷われましたらぜひ一度お問い合わせください。
 
📢  YoutubeでもBIB、バロンボックス、スパウトバッグ、関連アイテムの使い方などご紹介しています。
 右上をクリックで「BIB、液体容器」の再生リストが表示されます。
 
関連情報
 
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