商品コラム
土木資材
防草シートで失敗しない!
キワ(端部)や隙間から雑草を生やさない方法
1.はじめに
せっかく防草シートを敷いても、「しばらくするとシートの壁際(端部)から雑草が生えてしまった…」「柱とシートの隙間から雑草が生えてきた」と期待したほどの効果が得られなかったという声を耳にすることもあります。壁際や構造物付近の施工も、ポイントを抑えて有効なアイテムを使用すれば、防草シートの効果を維持しながら長く活用いただけます。
本コラムでは、防草シートのキワ対策のポイントとキワ処理に使えるおすすめアイテムをご紹介します。
📢 場所や目的に応じた防草シートの選び方についてはこちらに詳しくご紹介しています。
2.シートの端から雑草が生えやすいのはなぜ?
2-1.小さな隙間でも「光」が入ると雑草は生長する
雑草の生長(光合成)要因は、光・水・空気です。
雑草がほんの小さな隙間からでも生長してしまうのは、3つの生長要因が揃っている環境だからです。
1つでも遮断することが出来れば、生長抑制は可能です。
ポイントは、光の入る隙間を作らないことです!
2-2.接着していないとキワは風などでめくれやすい
キワはどうしても風などでめくれやすくなってしまいます。
固定ピンの打設間隔が大きかったり、構造物との接着があまい場合、めくれやすく、
光の入る隙間も発生しやすくなり、雑草が生えやすい状態になってしまいます。
2-3.防草シートのキワ(端部)の敷き方のポイント
敷き方のポイントは、構造物との接着・防草シート同士の重ねあわせ箇所をしっかり固定することです。
光の入る隙間を作らないよう、テープ・接着剤・各種目串を使用し、丁寧なキワ(端部)処理を行いましょう。
敷き方の手順として、接着剤を使用し構造物へ接着。
その後、固定ピンで止めてずれないようにします。
そして、防草シートを端から延長方向に伸ばしながら広げていきます。
構造物との接着は、接着材・テープを使用し固定します。ラップ巾(重ね代)は10cm程度確保します。
雑草は光がある方へ、すぐに生えてきます。
壁際やマンホールの周り、柱など障害物付近はどうしても隙間ができやすいので、隙間ができないように丁寧に施工するのが最大のポイントです!
柱などの基礎周りや敷地境界線、水回り等は、必ずカッターと定規等で正確に防草シートを加工した上で設置します。
マンホールの蓋などには、円カッターを使用して仕上げるとキレイに仕上がります。
構造物周り、端部処理方法については👇の施工要領書も参考にご覧ください。
📢 敷き方の手順ついてはこちらにも詳しくご紹介しています。
3.防草シートのキワ(端部)処理や隙間からの雑草対策に
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3-1.防草シート専用テープで固定する「テープボンドVF450」
防草シート専用テープは、シート同士を重ねて使用する際に貼り合わせたり、固定ピンの打設箇所から草が生えるのを防いだり、端部の構造物に固定する用途で使用します。
テープを使用する場合は、付着面にできるだけ埃やゴミが発生しないよう清掃し、隙間が発生しないよう気を付けながら丁寧に貼ってください。
3-2.接着剤を使って固定する「ボナタイトM35RFC」「DBボンド1690」「ディノグリップ505」
コンクリート構造物に接着剤を塗布し、固定します。
まず、接着面の表面に付着する汚れを金ブラシ等で清掃してください。
カートリッジタイプを使用する場合は、シーリングガンを使用し、接着面に塗布後、幅10cmほど刷毛で接着剤を広げるようにしてください。接着面積を十分に確保するためにも、10cm幅を目安に広げることを推奨しています。
10〜15分ほど乾燥させ表面に塗膜ができたら貼り合わせましょう。
貼り合わせの際はしっかりとシートを押しつけ、隙間が生じないよう確認しながら丁寧に行なうのがコツです!
テープよりも、よりしっかり固定したい場合にオススメです。
小泉製麻では「ボナタイトM35RFC」、「DBボンド1690」、「ディノグリップ505」を扱っています。
お客様にあったものをご提案させていただくので、詳細はお問い合わせください。
3-3.ネイルアンカー(コンクリート釘)の併用
コンクリートと土の境目に防草シートを固定したい場合、通常の固定ピンは刺さらないので、
端部を接着固定した後に、「ネイルアンカー(コンクリート釘)」で防草シートを固定するのもおすすめです。
この場合、現場にもよりますが、打設間隔は50㎝ピッチが目安です。
📢 固定ピンの選び方についてはこちらに詳しくご紹介しています。
3-4.コンクリートや石材の構造物との隙間を埋める万能パテ剤「e-パテ」
コンクリート部のひび割れ・陥没箇所の補修・不陸調整に使用します。
雑草は、経年による構造物の凹凸や剥離箇所、目地などの隙間から生長します。
e-パテは粘土状の万能パテ剤で、凹凸や目地箇所へ充填・補修することができます。
構造物と防草シートの間に発生した隙間を埋める際にも使用可能です。
3-5.防草ワッシャー(ドーム型ワッシャー)
ワッシャーは、通常止めピンとセットにて使用され、面で防草シートを抑えることで固定力をUPさせます。
当社オリジナルドーム型ワッシャーは、固定力UP+防草能力を兼ね備えた副資材です。
裏面の隔壁構造が、固定ピン打設箇所からの雑草生長抑制を可能にします。
📢 ワッシャーの種類についてはこちらで詳しくご紹介しています。
4.まとめ
防草シートのキワ、端部処理に役立つアイテムが販売されています。
色々な資材を組み合わせて正しく活用することで、防草シートのキワからの雑草も
しっかり防ぐことができます。
基本は、下準備をしっかり行い、正確・丁寧に作業することが大切ですので、
ポイントを押さえながら作業するようにしましょう。
小泉製麻では、現場環境に合わせて、施工方法や活用できる資材をご提案させていただきますので
是非お気軽にお問合せください。
👇小泉製麻の商品紹介YouTubeチャンネルでも施工のポイントをご覧いただけます。
📢 【施工ポイント 55秒でまるわかり!】防草シートを綺麗に保つポイント
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