商品コラム
業務用液体容器
フレキシブルな液体容器。バッグインボックス(BIB)とは?
5~20ℓの液体、それから粒状物を充填・輸送される方に、当社の「バッグインボックス(BIB)」を改めてご紹介します。
目次
1.省スペースで多様な液体に対応する「バッグインボックス」
バッグインボックス(Bag in Box)はBIBとも略されます。簡単に言えば「箱で運ばれる袋」。
外側の段ボール箱「外装」の中に、写真のような袋「内袋」がセットされ使われます。
「業務用液体容器」「BIB」「バッグインボックス」などと呼ばれ、広く液体物流の現場で活躍しています。
業務用液体容器としては以前は一斗缶が使用されることが多かったです。
『廃棄処理が簡単』『輸送・保管コストが安くすむ』といった理由から、徐々に一斗缶の代わりにこのバッグインボックスの使用量が増えてきました。
1-1.使用前にかさばらない容器
一斗缶の代わりにバッグインボックスが増えてきた要因のひとつに、
液体を入れる前の倉庫保管時にスペースをとらない(保管コストが減る)ことがあります。
バッグインボックスは、外装(段ボール)と内袋を分け、それぞれ畳んで保管することができ、内溶液を充填する前にそれらを組み立てて使用します。
1-2.充填できる液体は幅広い
バッグインボックスは液体容器として、多くの用途・分野で採用されております。
○食品分野……飲料水・お酒・醤油・ソース・みりん・食品添加物 など
○化学分野……液体肥料・シャンプー・接着剤 など
業務用として使用されることが多いので日常生活では見かけることはめったにありませんが、
飲食店や工場などで使用されています。
フルーツグラノーラやコーヒー豆、お米といった粒状物の容器としてもご使用いただけます。
2.専用部品でユーザーさまのご要望に対応
バッグインボックスは外装から口部(キャップ部分)を取り出し使用します。
口部にはノズルやコックを取り付けることもできます。
キャップやキャップオープナー、ノズル、コックなどの「専用部品」が最終ユーザーさまの使い勝手の良さにも貢献します。こちらではその一部をご紹介します。
2-1.キャップ(汎用・カラー)
内袋に付けるキャップの色を変えることで、内溶液の識別がしやすくなり液体の取り間違い等を防ぎます。
2-2.コック(汎用・マキシフロー・ジャンボ)
コックは蛇口をひねるような感覚で、大容量の容器から必要量を適宜取り出すために使用されます。
粘度などの内溶液の性質や使用シーンによって、コック種類をお選びいただけます。
お客様事例「液だれ防止コック(マキシフローコック)で安全な作業場に」
3.バッグインボックスの種類
小泉製麻のバッグインボックスには、通常の『単層タイプ』の他に、バリア性を持たせた『多層タイプ(バリアタイプ)』があります。
多層の中にEVOHという非常にバリア性の高い樹脂が使われており、
内溶液の酸化・劣化を防ぎ、品質を高く保持させることができます。
※シリーズ名「バロンボックス」は小泉製麻の登録商標です。
3-1.バロンボックス「クリーン」
ブロー成型技術が使われた容器です。
この成型タイプで、EVOHのバリアタイプを扱っているのは当社だけです。
液体が入ってない状態でも、広げるとしっかり自立します。
3-2.バロンボックス「スクエア」
フィルムのガゼットタイプです。液を充填するとスクエア状になります。
多面立体シール構造なので、上面シール部を持ち手にして取り出すことができます。
3-3.バロンボックス「ソフト」
フィルムタイプのピロータイプです。液を充填後は枕のような形状になります。
サイズやフィルム素材の自由度が高く、別注も対応しております。
3-4.小容量液体容器「スパウトバッグ」
バロンボックスシリーズに比べ、軽量で使い切りできる便利な容量ラインアップです。
4.お客様に安心してご使用いただくために
当社のバッグインボックス(BIB)は1982年に製造を開始しました。
高品質であることと環境に優しいモノづくりを両立させるため、製造過程では設備の見直し・改善に取り組み続けております。
製造拠点の滋賀工場ではISO9001、ISO14001に加え、2021年にはISO22000を取得しました。
お客様の声を活かした商品改良や日々の品質管理を今後も積み重ねてまいります。