CASE STUDYお客様事例

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ソースの香り漏れ解決!『バロンボックス®スクエア』で保管スペースも改善

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大阪府松原市に工場を構える「株式会社和泉食品」様は、昭和4年の創業以来、三代にわたって関西の伝統的な味を守り続ける食品メーカーです。主力商品のソースは「タカワ」や「パロマ」ブランドで展開され、野菜や果実はすべて国産にこだわり、独自の製法で作られています。また、お好み焼き・たこ焼き用ミックス粉も手がけ、その豊かな風味は、業務用から家庭用まで幅広いお客様に支持されています。
2024年春、業務用ソース(10L)の容器を「バロンボックス®クリーン」から「バロンボックス®スクエア」に切り替えられました。この記事では、切り替えの背景やメリット、実際の使用感について、代表取締役・南様から詳しく伺った内容をお届けします。

ガゼット式BIB「バロンボックス®スクエア」とは

今回ご紹介する『バロンボックス®スクエア』は、フィルム製のBIB(Bag-In-Box)です。未使用時の省スペース化に加え、ブロー成形の「クリーン」では難しかった内容液の絞り出しが可能という特長を持っています。以下は、和泉食品様が「スクエア」への切り替えで得られた主なメリットです。

バロンボックス®スクエア

 
 「バロンボックス®スクエア」で得られた効果 
  • 製品の品質向上:香り漏れ軽減、美味しさの持続
  • 保管スペースの削減:倉庫効率アップ、在庫管理の安心感
  • 作業効率向上:充填前の工程削減、容器手配の工数削減
  • 廃棄量削減:ユーザーでのゴミ削減
  • 絞り出し効率化:最後まで使い切れる仕様 

従来のブロー成形BIB「クリーン」の課題とは

___以前はブロー成形BIB『クリーン』を使用されていましたが、課題や使いづらさはありましたか?

 
バロンボックス®クリーン

バロンボックス®クリーン


長年使用していた容器ということもあり、特別不便に感じたり、課題に思っていたわけではなかったのですが、今思えば課題があったな、と思いますね。
 

香りの漏れの課題

「クリーン」も折り畳める容器ではありますが、それなりの厚みはあるので、今の「スクエア」と比べたらかさばりますし、うちの場合は中身がソースだから、けっこう香りがするんですよね。車に製品を何個も積むと、車の中がソースの香りで充満するんです。夏場など暖かい時期は特に香りがこもります。
そういうもの、と思っていましたが、社内に香りがしばらく残りますし、けっこう気になるもんです。
 

使いきりの難しさ

ソースは粘度が高いので、最後まで使い切るのが難しいんですよ。お客様を訪問した際に、クリーンをしばらく逆さにして吊るしてソースを最後まで出し切っているシーンに遭遇しました。その時は「使い切るために色々工夫されているな」と思っていましたが、改善余地がありましたね。

香り漏れ軽減で快適な運搬に

___『スクエア』に切り替えられて、香りが漏れなくなった?

 
そう、香りがまったく気にならなくなった!全然違いますよ。
お客様や配達のスタッフから喜んでもらえています。
ソースを車で引取りに来てくれていたお客様が、これまでは運搬後に車内に付いたソースの香りがなかなか取れなくて困っていたけど、容器を「スクエア」に変更してから、運搬後、香りに悩まされることが無くなったと喜んでいただきました。
特に夏場は車にソースを積んで走ると車内でソースの香りが強くなっていたので、この夏は容器による違いを実感できました。
 

___『スクエア』を使ってみようと思われた決め手はあったんでしょうか?

 

スクエア10Nに入ったソース


容器の切り替え提案ということで『スクエア』を紹介されて、ガスバリア性が今の容器よりも高く、品質保持という面で優れていることや、容器のかさが減ることなどを伺って、関心を持ちました。
 
もちろん充填設備の一部改修やケースの仕様変更は必要ですし、お客様への案内もしないといけないので手間はありますが、総合的に考えて、メリットが大きいと思いました。
 
正直、最初に見た時は「クリーン」と比べて「スクエア」はフィルムでペラペラ。本当に10Lのソース入れて大丈夫なのか?と耐久性の面で半信半疑でしたけどね(笑) 切り替えから半年以上経ちますが、安心して使えています。
 

容器のかさが減って、在庫管理・現場作業の効率化に!

___在庫管理や発注管理という面でもメリットがありましたか?
 
「スクエア」は「クリーン」と比較して、容器がコンパクトですよね。
容器のかさが減るということは、それだけ倉庫スペースにも余裕を持てるということです。
昨今の物流問題から、ある程度の在庫を自社倉庫でもっておきたいと考えていたので、その余裕ができたのは大きなメリットです。
在庫スペースが節約できて、従来の約2倍の数量が倉庫に保管できるようになりました。
容器の在庫切れの心配が減りましたし、倉庫から充填現場に移動させる作業や、現場で容器を運搬する際にも、軽いのでさまざまな作業が楽になったことも嬉しい変化です。
発注回数と荷受け回数が減ったのは業務効率化につながりました。
 
___現場の充填作業で変化はありましたか
 
以前は空気が入らないようにするため、容器を更に折り畳んで容器内の空気を抜いてから充填作業をしていました。
「スクエア」になったことで、脱気が不要になり、折り畳む工程なしのスムーズな充填が可能になりました。
キャップは手締めしていますが、スパウトが正八角形の2重構造なので、キャップが締めやすく、手がさほど痛くならない。
 
充填現場はそれほど広くないので、容器がコンパクトになったことで、スペースを圧迫しないのもいいですよね。
 

スクエアと従来のネックガイド(クリーン用)


当社では半自動充填機を使用していますが、ネックガイドは以前のものだとしっかり固定できないので、新しく作り変えました。
正八角形のスパウトのおかげでしっかり固定できますし、作業自体も慣れてくれば問題ないと思います。

お客様への3つのメリット!廃棄量削減、絞り出し、美味しさの持続

「スクエア」への切り替えはソースメーカーの立場でさまざまなメリットがありましたが、何よりお客様にとってプラスの効果があったことが嬉しいです。
 

1.廃棄量削減・軽量化

まずはシンプルにこれだけ容器がコンパクトになるとゴミの量が減る点。飲食店からしたら、廃棄量が減るのは助かると思います。
 
 
 

2.絞り出しできる

フィルム製になったことで絞り出しができるのがいい!
ソースは粘度が高いので、最後まで使い切るのに苦労するんです。「クリーン」では絞り出せないので、逆さに吊るしてしばらく置いて…ということをしているお客様もおられました。お客様での使い方すべては把握はできていませんが、もしかしたら出し切れない分は諦めて廃棄しているところもあったかもしれません。
そう思うと、フードロスなどの観点からも容易に最後まで使い切れる容器、というのはいいですね。
 
 

3.品質保持・ガスバリア性

香りが漏れないということは外からも酸素を通しにくく酸化防止につながっている点がいいですよね。
うちのソースは何よりも美味しさを売りにしていますから。
業務用の10Lのソースはみなさん1か月程度で使い切ってしまうので、そこまでバリア性能や酸化防止ということにシビアになっていませんでした。
でも、結果的に美味しさの持続に一役買っているので、これは良かった!
フィルム自体のガスバリア性もありますし、液が減ると追従してぺたんこになっていくので外気に触れにくく、美味しさの保持につながっていると思います。
 
今の「スクエア」に変えて本当に良かったので、前の容器に変えたらお客さんからも怒られると思いますよ(笑)

安全・安全・安定した価格の美味しいソースを全国へ

和泉食品さま本社裏の看板

リニューアルした和泉食品さま本社裏の看板には社長のイラストが

当社は地域に根付いた食品メーカーなので、地元の小学生に工場見学へ来てもらったり、地域活動は大切に考えています。長年この地で営んできたこともあり、地域の方々に愛され、地場のソースメーカーとして認知されてきました。
とはいえ、まだまだ名前が全国区で知られているメーカーではありません。今回、取り上げてもらった10Lのソースは業務用で、飲食店向けに卸しているものですが、一般向けのソースやポン酢、ミックス粉なども手掛けています。
私は「うちの商品が一番美味しい!」そういう自負とこだわりを持って作っています。安心・安全・安定した価格で、美味しいうちの商品をより多くの方に届けたいと思っています。

使用商品

バロンスボックス®スクエア

フィルム製のガゼット式BIB

ガゼット式更に省スペースで廃棄量を削減します。残液量がほとんどありません。
多面立体シールによる構造なので、上面のシール部を持ち手としてご利用いただけ持ち運びに便利です。
食品衛生法による基準を満たし、各種食品も充填可能です。
  • 容器の展開性に優れ、充填作業の効率化に貢献
  • 充填後はブロー成形BIBと同様に自立性があり、残液がほとんどなく排出可能
  • 形状やフィルム素材の自由度が高く、用途に合わせたオリジナル品の開発が可能
 

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Comments

ブロー成形BIBからフィルムガゼット式BIBへの切り替えをご提案

[営業担当者のコメント] 小泉製麻・営業

20年以上も『クリーン』をご使用いただいている南社長に、業界のトレンドやお客様目線に注目して『スクエア』への切り替えをご提案しました。すると、「それはええわ!早速検討するから、サンプルちょうだい!」と快諾いただき、今回の導入に至りました。
既存のものを変えるのは簡単ではありませんが、ご納得いただいて採用いただけたこと、さらにその結果がお客様に評価・満足いただけたことを、営業担当としてとても嬉しく思っています。

インタビューで南社長から「『スクエア』に切り替えてから、社内やお客様の評判がええからもう他の容器に切り替えられへんわ!」お話しいただきました。『スクエア』は品質・環境・生産性に優れ、今の時代にぴったりの食品用BIBだと改めて実感しています。

現在、『クリーン』のようなブロー成形BIBを採用されている食品メーカーの皆様、ぜひ『スクエア』への切り替え提案を聞いてみてください。
お客様にも、そして地球にも笑顔を届けられるはずです!