CASE STUDYお客様事例

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お茶用被覆資材「バロンスクリーン」が品質向上&茶園の生産管理に貢献!

  • 業務用液体容器・
    物流資材・カバー
  • 農業資材
  • 土木資材

鹿児島県志布志市の「鹿児島堀口製茶」様は、約300ha※もの経営総面積を誇り、国内最大級の茶園を運営しています。茶摘みシーズンには乗用茶摘み機が茶畑を駆け回り、効率的な茶摘みを実現しています。同社が手がけるお茶には、色鮮やかでうま味の強い「ゆたかみどり」、美しい水色が特徴の「さえみどり」、爽やかな香味が魅力の「おくみどり」などがあります。これらは、鹿児島の温暖な気候で育まれ、多様な消費者ニーズに応える品種展開にもつながっています。
また、安全で安心なお茶づくりを目指して、農薬や除草剤に頼らない『IPM農法』に力を入れています。さらに、農作業の省力化を図るため、茶摘み機や除草機械の自動化、DX技術の導入など『スマート農業』を取り入れ、生産性の向上に努めています。これらの技術と『IPM農法』を融合させた次世代型農業『スマートIPM農法』を通じて、地元の茶農家を支えるとともに、地域全体や日本の茶業の発展にも寄与しています。

※自社茶園120ha・系列茶園180ha

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お茶用被覆資材は何のために使用する?

お茶の被覆栽培とは、新芽が育つ期間中に茶樹に覆いをかけ、日光を遮る栽培方法です。
この方法により、お茶の旨味成分であるテアニン(リラックス効果や集中力向上効果がある)を多く含み、渋味を抑えた高品質なお茶を作ることができます。
お茶の旨味成分であるテアニンは、アミノ酸の一種で、日光に当たるとカテキンという渋味成分に変化します。
被覆栽培によって日光を遮ることで、この変化を防ぎます。

被覆栽培による品質向上のメカニズム

被覆栽培により日光を遮ることで、テアニンがカテキンに変わるのを防ぎます。
その結果、茶葉の旨味が増し、渋みが抑えられ、より高品質なお茶を生産することができます。
また、被覆栽培によって茶葉の色も鮮やかに保たれ、色付け効果もあります。
 
「鹿児島堀口製茶」様では、時期や品種によって被覆資材を使い分け、高品質なお茶づくりに活用いただいています。

2種の使い分けと機械による被覆作業

___「バロンスクリーン」と「バロンスクリーンB&S」はどのように使い分けられていますか?
 
「バロンスクリーン」は、春の1番茶や夏の2番茶の時期(例年4~6月末頃)にかけて使用しており、「バロンスクリーンB&S」は、主に碾茶(抹茶の原料)栽培の茶園で使用しています。使用面積は約10ha(東京ドーム2個分)くらいです。
 
当社の場合、被覆面積が非常に大きいため、バロンスクリーン専用の乗用機械を開発し、機械での被覆を行っています。
1畝ごとに作業するものが一般的ですが、当社は3畝ごとに被覆を行って作業の効率化をすすめています。

茶園全体の生産管理に役立つ被覆資材
「バロンスクリーン」「バロンスクリーンB&S」

___被覆資材を使用することでの効果は?
「バロンスクリーン」(黒色被覆資材)

「バロンスクリーン」(黒色被覆資材)

茶種・用途にあわせてかねてから被覆栽培をしていたので、明確な使用前後の比較は申し上げにくいのですが、被覆資材を使用することで、光合成に必要な葉緑素の量を増やすことができ、色はより鮮やかな濃緑になります。また、葉の形状がより大きく薄くなることで、加工がしやすくなるというメリットもあります。
 
___「バロンスクリーン」(黒色被覆資材)を使用されて気に入られているポイントなどはありますか
風の影響を受けて新芽が多少擦れるようなことはあるものの、茶葉へのあたりが柔らかく、茶葉を傷つけにくい点がいいですね。
あと、長さ調節など加工の際に端部がほつれにくく、頑丈で扱いやすい。
被覆資材を被覆することを「バロン被せ」という愛称で呼んでいて、お茶の品質アップに活用させてもらっています。
 
「バロンスクリーンB&S」(アルミ被覆資材)

「バロンスクリーンB&S」(アルミ被覆資材)

___「バロンスクリーンB&S」(アルミ被覆資材)を使用されて気に入っているポイントなどはありますか
表面がアルミなので、遮熱効果が高く、気温が高い時期でも茶葉が焼けにくいです。
当社では碾茶栽培用として主に使用していますが、夏場の2番茶や3番茶の時期でも安心して使えそうです。
 
___「バロンスクリーン」シリーズを使用されて特に良かったと感じられる点は
いずれの資材も、短い期間で茶葉に色が乗るため、収穫や製造の計画が組みやすい。品質向上はもちろんのこと、茶園全体の生産管理に重宝しています。
 

日本茶の魅力を鹿児島から広く世界へ

 
当社は日本最大規模のお茶工場を有し、煎茶、てん茶、仕上げなど、一貫した生産体制で高い品質のお茶づくりを行っています。
 
その高品質な茶の栽培に「バロンスクリーン」と「バロンスクリーンB&S」は欠かせない資材でもあります。
 
 
 
 
 
現在は、低騒音構造や地域交流広場の設置など、地域に配慮した環境づくりにも力を入れており、安全・安心な日本茶を世界へ発信しています。品質管理はもちろん、トレーサビリティを徹底し、お客様に安心して楽しんでいただけるお茶をお届けします。
 
お茶の楽しみ方を提案し、人々の暮らしに寄り添うことで、日本の素晴らしい茶文化を世界へ広げていきます。
 

使用商品

バロンスクリーン/バロンスクリーンB&S

バロンスクリーン

一般家庭園芸用、農業ハウス外部・内部やお茶生産に使用される、遮光・遮熱・防風・保温用の黒色被覆資材です。
軽量で、耐久性、耐薬品性に優れているため、長期の使用に最適です。
お茶に直接掛けて使用しても、あたりが柔らかく、作物を傷つける心配が少なく安心して使用できます。
 

 

 

 

 

 📌 YouTubeでもこちらのお客様事例をご紹介しています。

 

バロンスクリーンB&S

 
アルミ蒸着を使用し、特殊な織り方による被覆資材です。
表はアルミ蒸着、裏面は黒になります。
表面のアルミ蒸着により、非常に優れた遮熱効果を発揮します。軽く通気性にも優れています。
直接お茶に掛けて使用しても、強い日差しから茶葉を守り品質向上に貢献します。

 

 

 

 

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