CASE STUDYお客様事例

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霜と寒さからレタスを守る!
被覆資材バロン愛菜あいさいNEOで作業効率をアップ。

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葉物野菜を寒さから守る

当社の農業用被覆資材バロン愛菜あいさいNEO』(以下、愛菜は、1996年発売の『バロン愛菜』の改良商品で長年愛されている農業資材です。
愛菜は保温性が高く、気温が低くなる時期の葉物野菜の生産をお手伝いします。

そんな愛菜は多くのレタス農家の方々にご使用いただいています。

 

今回はレタスの収穫量が全国4位(2018年)の兵庫県、そんな兵庫県の中でもレタスの生産が盛んな淡路島にやってきました。
淡路島のレタス農家の方がどのように被覆資材を使われているのかお話を伺います。

冬場の霜よけ・保温対策として

(愛菜取り扱い代理店)株式会社ダンノウ様のお話:

 

愛菜は霜よけ保温の目的で使われる方が多いです。

なのでここ淡路島では冬の始まりが遅かったり、すこし暖冬気味な年は愛菜の使用が増えます。寒くなるのが遅ければ愛菜だけで収穫まで終わらせてしまう方も多いですし、愛菜と不織布を組み合わせて使用される方もいます。

 

当社が愛菜を取り扱い始めたのは1999年頃からですが、当時は今のEVOHフィルムではなくPVAでした。だからフィルムがくるくると巻いてしまうことがよくありました。張り直しが必要だったり、大変でしたよ。今はEVOHフィルムで改善されましたね。

 

それに当時は不織布みたいにべた~と張る使い方をしていたのもあって、保温性が低かったんです。1月とか寒くなっても保温させたかったので、空気層を広げたらいいんじゃないかって考えていたところ、とある生産者が「ほな、小さいトンネルを作ってみようか」と言い出したんです。立派な支柱までは準備しなくても、背が低くてかまぼこみたいな小さなトンネルを作って、その上から愛菜をかけて空気層を作ってみました。そうしたら生育が良くなったんです!これを私たちは「浮き掛け」と呼んでいるんですが、最近ではこの阿万地区では浮き掛けが増えています。

いかに手間を減らすか

(淡路島レタス生産者)山下昌之さんのお話:

 

愛菜は「透明度」も高いです。ビニールも透明だったり乳白色だったり好みで選べますけど、中身が見えたほうが良いって方もいます。高齢の生産者の中には野菜に話しかけたりする方もいらっしゃるんですよ。「おはよう」とか(笑)。

この辺りは60軒中15軒ほどが2世帯で農業を営んでます。私自身が30代で転職してきたように若い担い手も入ってきてますが、20~30軒は高齢者だけで農作業を行ってます。そんな状況ですから、ひとつひとつの「作業効率」を考えることは大事です。手のかかる時期の生産を辞めてしまうという考え方もあります。

 

あと、保温力ではビニールが一番でも、ビニールを張る作業ってとても大変なんです。ビニールの上から支柱を70~80センチ間隔で打っていく必要があるんですが、トンネルを下側から支える支柱と上からビニールを固定するための支柱と2重になるから本数がすごく多いです。1000㎡(1反)に2000本程度の支柱を打つことになるわけです。それが愛菜を使うと支柱の本数をぐっと減らすことができるんですね。

状況に合わせて使い分けたい

それに不織布だけしか使わない場合だと保温力の面ではビニールの方が確かに優れているんですが、不織布と愛菜を併用することで保温力をビニールと同等に近づけるができるんです。

 

レタス生産で大変なのは温度管理です。冬場に収穫しようと思ったらなおさら・・・どの生産者もマルチシートをかぶせて、支柱を取り付けてと手間をかけます。

でもいかにその手間を減らすか、「作業効率」を上げるかを私たちは考えてるんです。作付面積を増やしたいと思ったらなおさらです。

そういう意味では、不織布と愛菜の併用っていいですよね。年内から1月ぐらいにかけての収穫なら、不織布と愛菜だけでできてしまうんです。もちろん、同じ淡路島の中でも比較的暖かい地域と本当に冬の冷たい風が吹く地域があるから、ビニールを使わなければいけないと言われる生産者もいらっしゃいますけど。

 

正直、ビニールのコストと愛菜のコストを平米単価で比較すると、めちゃくちゃ愛菜は高いです(笑)。でも、愛菜は上手に使ったら耐用年数はビニールよりもはるかにあるんです。長い目で見ると、コストは愛菜もビニールもほぼ同じってなるんです。

ビニールは2年~3年ですが、愛菜は10年使ってる人もいますね。基本的には5年以上は性能が落ちることなく使えます。そう考えると、どこに違いを感じるかっていうと「作業効率」になるんです。

 

被覆資材ひとつでも省ける手間は省いて生産量を増やしていきたいですね。消費者の方には、私たちが愛情もって育てている国産野菜をもっと食べてほしいと思ってます。

使用商品

[農業用被覆資材]
バロン愛菜あいさいNEO

露地野菜の防湿・防霜・冷害対策としてご利用いただけます。

対象作物:レタス、ハクサイ、馬鈴薯、ネギ、ブロッコリー、セルリー、茶など
両端に強度のある耳があり、ピンを刺しても破れにくいです。
遠赤外線透過率の低いEVOH材質を使用しています。
透光率94%なので、作物の光合成が促進されます。
風抜けがよく、湿気がこもりにくいです。

商品(被覆資材)についてはコチラをご覧ください。

Comments

生産をサポートするされる商品になればと思います。

[営業担当者のコメント] 小泉製麻・営業 

寒い冬の栽培には、霜よけや保温の為に被覆資材がよく使われています。
レタスや白菜、ブロッコリーなどの葉物野菜には農業用ビニールフィルムが使われるのが一般的です。
ビニールフィルムはトンネル方式が多く保温力に優れる資材ですが、冬でも晴れている日は日中はトンネル内の気温が上がり高温になり過ぎることがあります。そのため、通気の為に裾上げをしなければなりません。逆に、夜間は気温が下がるので日中に上げた裾を戻す必要があります。
全てのトンネルで裾の上げ下げをすると非常に手間と時間がかかります。
バロン愛菜NEOは蒸れないように若干の隙間があるので、わざわざ裾の上げ下げをする手間もかかりません。適度に風抜けもあり、湿気がこもりにくいので、病気の発生も低く抑えることができます。
暖冬傾向にある近年、ビニールフィルム程の保温力は必要ないと感じられる方にバロン愛菜NEOをお勧めします。

バロン愛菜NEOの名前は「全ての野菜に愛をもって被覆したい」という思いから、当時の開発者が名付けました。長く皆様に愛されている商品ではありますが、愛菜の名のようにこれからももっと長く愛され続ける商品になればと思います。